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2020年4月3日金曜日

2020年度の研究

2020年度は、以下のテーマで研究を展開します。僧侶の言語生活に関わる和化漢文(変体漢文)の文体研究に加え、国語教育との連携的な研究を進めています。

① 注釈・論義資料の用字法と文章構造に着目した仏教漢文書記史の研究(継続)
[科研費:基盤研究(C)・代表者・2018~2020年度(予定)]
  • 覚鑁撰述資料のデータ化および文体特徴の解明
  • 宗性撰述「法勝寺御八講問答記」のデータ化
② 学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材・学習方法・カリキュラムの開発と検証(継続)
[科研費:基盤研究(B)・分担者(研究代表者:鈴木恵・新潟大学教育学部)・2019~2021年度(予定)]
  • 日本語固有のものの見方・考え方と言語文化共同体の解明
  • 日本語史の知見に基づく「国語科」定番教材の再定位
③ 中世における漢字表記文及び片仮名表記文の表記体混淆文についての基礎的研究(新規・内定)
[科研費:基盤研究(C)・分担者(研究代表者:橋村勝明・広島文教大学)
  • 院政鎌倉期の表記体混淆文のテキストデータ整備および分析

今年度は、あらたに研究分担者として科研の助成を受けることとなりました。個々の研究としては多様な内容が含まれますが、全体の方向は「書かれたものの中に、日本語話者たちのものの見方・考え方の跡をさぐる」という私自身の研究の目的に沿って進むことになります。


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