2015年9月25日金曜日

2015年度後期「日本言語文化演習」について

夏休みもそろそろ終わりに近づき(実際には学生・教員ともに既に通常モードですね。今日も明日の学会に向けた準備で皆走り回っていました)、そろそろ後期の授業開始が見えてきました。磯貝ゼミでは、前期から継続して天草版『伊曽保物語』(ESOPO NO FABVLAS)について、影印にもとづく資料読解と言語的な特徴の解明を行います。中世後期の日本語を反映していると考えられる本資料は、ローマ字表記をとるところに特徴があります。当該期の音韻の実態や文法・語彙等の言語事象について、各自が発表資料を作成して討議を行います。また、国字本と称される漢字平仮名交りの形態を持つ万治絵入本『伊曽保物語』を比較対象として、両本文の文体的特徴についても考えることとします。

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