2016年10月28日金曜日

研究会の企画

磯貝ゼミでは、授業外の研究・勉強の活動として、自由参加型の読書会を行っています(今年度は、小松英雄『日本語書記史原論』の講読)。私の都合の問題等々で、前期にはなかなか進まなかったのですが、後期に入り、やっと軌道にのってきました。文献の内容を話し合うことで、周辺にある日本語史に関わるトピックについて自然と話が広がっていく楽しさがあります。通常の授業もこうありたいと思うのですが…。やはり到達点を定めず自由に勉強する会ならではの醍醐味なのかもしれません。

さて、今年度のはじめには日本語史関係の読書会以外にも、研究会を立ち上げようと考えていました(読書会・研究会の企画)。こちらもいよいよ始動に向けた準備を本格化しようと思います。とりあえず年内にキックオフミーティングを行う予定です。会のイメージとしては、
  • 「ことば」の研究と「国語」の教育に関わる様々な問題を検討・研究する。
  • 人文学部から教師を目指す学生たち、実際に教育現場に立っている人たちが、自らの研究課題(あるいは専門知)と教育的課題(信念)との接合点を見出すことができる活動を行う。 
  • 学生と卒業生・あるいは現役教員が交流を行う中で、それぞれの身近にある問題意識から研究課題を発見する。
という感じで、みんなの悩みを気軽に出すことができる場にしたいと思っています。教員を目指している学生たちが教育について考え、勉強をしていくためのフォローの場ともなるかもしれません。また、学部・大学院を卒業した人たちが、かつて自分が学んだ専門知を「国語教育用」にブラッシュアップしたい、という思いをすくいあげる場にもなればいいなと思っています。



参加メンバーを募るため、いずれ告知を行おうと思います。「これは自分のための会だ」と思ったあなた、ぜひ一緒に勉強しましょう!どなたでも歓迎します。



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