- 学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材・カリキュラムの開発と検証
- 科研費:基盤研究(B)・分担者(研究代表者:鈴木恵・新潟大学教育学部)・2016~2018年度(予定)
本科研の研究課題は、古典が文学を学ぶ教材として「読むこと」の学習内容に位置づくことが多い中、日本語書記の歴史の観点から、古典を「日本語話者がどのように思考を深め、それを書いてきたか」を学ぶ、いわば「書くこと」の教材としての可能性を探るものです。 とくに、古典作品の中に様々な形で現れる書記言語の実態が、どのような思考様式と関わりをもつのかを探究することで、それぞれの場や発達段階に応じた学習者の言語観=言葉と思考に対するメタ認知的知識の深まりを促進する学習材の開発を目指しています。現代の書き手が、この学びのプロセスを通して古典の書き手の書くこと/思考を追体験する学習を仕組むことができたら、と考えるわけです。
このような新たな学習材の可能性が、小・中・高等学校の先生たちの授業作りに活かされ、「こんなことをやってみたかった!」というワクワク感を生み出す一助となればと私たちは考えています。
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