2024年3月21日木曜日

卒業論文題目を更新しました

 磯貝研究室の卒業生、修了生が取り組んだ研究論文のタイトル一覧をご覧頂くことができます。
 
「磯貝研究室について」→ 具体的な研究テーマにはどんなものがあるのか

今年度のゼミ生たちが対象とした時代は、奈良時代から室町時代後期まで。平仮名文、漢字片仮名交じり文、和化漢文など様々な文体、文献を用いて日本語の歴史の一端を明らかにしています。対象とする事象も語彙・表記・用字・文法等、それぞれの興味関心に応じてさまざまに展開しています。

2024年3月20日水曜日

ゼミ旅行2023

 今年度、最後のゼミ活動となるゼミ旅行を行いました。
行き先は月岡温泉です。毎度のことですが、授業外の活動ではじめて知る姿も多く、ゼミ担当者としても勉強になった二日間でした。なにより3年生と4年生とが普段とは異なる形で交流を深めることができたのが楽しさのひみつかと。
大学前から温泉旅館のバスで

2024年3月5日火曜日

講話(中越国語教材を読む会)

新潟県内の中学校、高等学校の先生方と行う小さな研究会です。講話としてありますが、実際には私が話題を提供して先生方とのディスカッションで進めたいと考えています。

さまざまなジャンルに亘る「国語」教材は、「言語」によって媒介されるものです。当たり前のようですが、案外このこと自体は問われない。「言語」が授業の文脈で登場する際も、重要語句、必修文法、古文常識といった覚えるべき事柄として扱われることが多いと思われます。しかし、私たちが至り着きたい「中身」に近づく前に(あるいは近づき、至るために)、それがどのような言語で記されているのか、またどのような言語と考えればよいのかという「言葉の価値」について、考えることは重要な思考のプロセスではないでしょうか。

また、こうした視点から教材を見る限りは、現代/古典、実用的文章/文学的文章etc.といった「分類」に関わらず、現代の学習者が教材と向き合う糸口を見出すことも可能になると考えています。そして、こうした言語の学習は、「中身」に至る前提としてあるわけではなく、「中身」を考えることと同時に行われるものである、といった内容を具体的な実践を示しつつお話しする予定です。

(このお話のベースとなる研究は、JSPS科研費22H01005の助成を受けています。)

 
【発表者】磯貝淳一(新潟大学人文学部)
【題目】学習者と古典を架橋する「言語観の更新」を促す教材の開発について
【参加研究会】中越国語教材を読む会
 

2024年2月29日木曜日

学会発表(NULC86)

下記研究集会で発表を行います。

説話資料の「表題」がなぜ漢字専用表記(和化漢文体)をとるのか、という疑問を起点として、説話本文との比較による表題の文体特徴(用字)の解明、漢字片仮名交り文の説話における漢文(和化漢文)使用の意味と和化漢文の日本語書記史における文体的価値について考えます。
 
【発表者】磯貝淳一
【題目】説話表題の文体―日本語書記史における位置―
【参加学会】新潟大学言語研究会(第86回研究発表会)
【日時】2024年3月27日(水)15:00~、新潟大学五十嵐キャンパス
 
研究集会の詳細は以下のリンクから。
第86回新潟大学言語研究会(NULC86)

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