小学生が主な対象(年配の方のファンも多いコーナーということでしたが)、いつもは大学の授業で「複雑に」説明していることを「わかりやすく」語る難しさを感じました。なにより制約を感じたのは、ひとつのことを知ることで拡がる「可能性」提示のあり方。これが分かれば、あんなことやこんなことも考えられる、という思考が展開するのが学問の面白さだと思うのですが、ある種の「答え」が期待される場面、短い記事の中で「言い切る」ことの難しさ…。
それでも、日常身近なところにある疑問が学問の世界に繋がることを知ってもらうべく、がんばって説明しました。身近なところにある変体仮名を探してもらおうというのもその一つ。新潟市のシンボル「萬代橋」の銘板に変体仮名が用いられていること等が紹介されています。「萬代橋」の平仮名銘板は「ばんだい者゛し」となっていて、「はし」の箇所に「者」(「は」の変体仮名)が使われています(私が担当する新潟日報カルチャースクール「おとなの国語教室」の生徒さんが私に教えてくれました)。
さて、記事を読んで、ことばに興味をもってくれる小学生が増えるとよいのですが。
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