今年度からゼミでは『東山往来』(応永11(1404)年写)の読解を行います。僧定深の撰になる『東山往来』は平安時代末に成立した古往来(消息文例集)です。東山の師僧が檀那からの問い合わせに答えるという往復書簡の体裁になっています。仏教の教義に関わるものから俗世の事柄まで多様な内容が含まれており、当時の思想や文化が反映た興味深い記事が多く収載されています。本文は変体漢文で書かれ、仏家とそこに関わりを持つ俗家の言語、文章を知ることができる資料です。
ゼミでは担当者による発表・演習形式で読解・研究を進めます。どのような発見があるか、今から楽しみです。
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