2021年度は、以下のテーマで研究を展開します。僧侶の言語生活に関わる和化漢文(変体漢文)の文体研究に加え、国語教育との連携的な研究を進めています。
① 日本語書記史研究資料としての注釈・論義の文体研究(新規・内定)
[科研費:基盤研究(C)・代表者・2021~2023年度(予定)]
- これまでの研究内容を和化漢文資料中に定位するための考察
- 資料調査研究の継続
② 注釈・論義資料の用字法と文章構造に着目した仏教漢文書記史の研究(継続)
[科研費:基盤研究(C)・代表者・2018~2021年度(予定)]
[科研費:基盤研究(B)・分担者(研究代表者:鈴木恵・新潟大学教育学部)・2019~2021年度(予定)]
- 日本語史の知見に基づく「国語科」定番教材の再定位
- 新たな古典授業のための教材開発
[科研費:基盤研究(C)・分担者(研究代表者:橋村勝明・広島文教大学)
- 院政鎌倉期の表記体混淆文のテキストデータ整備および分析
昨年度、コロナ禍の影響を受け、調査研究が一部進まなかった延長課題の完成を目指します(継続)。また今年度は、研究代表者として新規研究課題の助成を受けることとなりました。個々の研究としては多様な内容が含まれますが、全体の方向は「書かれたものの中に、日本語話者たちのものの見方・考え方の跡をさぐる」という私自身の研究の目的に沿って進むことになります。
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