2021年9月14日火曜日

Jabra Speak 710を使ってみた(対面・非対面併用授業の音声問題)

第2学期が目前に迫ってきました。現時点では、新型コロナウイルス感染の状況から一部の授業(実験・実習や小規模の演習)を除いて非対面で行われることになっています。私が担当する演習も対面が基本となりますが、コロナ禍においては、さまざまな理由から対面方式に参加できない状況を抱えた人も出てくることになります。
 
そうした場合、対面参加とオンライン参加の両方式併用で授業を進めることになるわけですが、ディスカッション中心に進む演習/ゼミでは両者のコミュニケーションが円滑に進まないことが起こります。教室で話し合う人たちと、外部からオンラインで参加する個々人がスムーズに会話を行って話し合いを成立させるのは、言うほど簡単なことではありません。とくに、教室の音声をいかに拾うか、オンラインの声をいかに流すかが前期の授業では最初にぶつかった問題でした。
私の演習では、ワイヤレススピーカーフォンJabra Speak 710を使用しています。Bluetooth接続では30Mの最大接続範囲。これを2台導入。それぞれのスピーカーは相互にリンクするので、教室で離れて座っている学生たちの丁度よい位置に2台を設置して、周囲の声を入力&Zoom等で参加者している人の声を出力します。これは大変快適で、オンライン参加者の音声も非常にクリアに聞こえますし、離れた座席設定の教室の声もよく拾い(説明書では2mとあるが、実際にはもう少しいけそう)、出力にタイムラグもありません。同じことは、教室側で発言者にマイクを持ってもらうことでも実現するわけですが、コロナ禍の状況ではあまり良い方法とは言えません(次の発言者に手渡す前に、消毒が必要になります。ガイドラインを厳密に運用すれば…)。
 
欲を言えば、2台を超えてリンクさせてほしい。使用できる範囲が広がるので(まあ実際には個人で揃えるには高額なので、やたらと増やすことはできないでしょうけど)。後期もこれを用いて、より充実した授業を行うことができるよう頑張りたいと思います。
 

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